中小企業のDX成功事例10選|DX化成功のコツやメリットを解説

概要

DXは、大企業だけでなく、中小企業にとっても重要な取り組みです。中小企業がDXを推進することで、生産性の向上やコスト削減、新しい価値の創出などのメリットが期待できます。人手不足の中、少ない人数で生産性を上げることを求められるなか、中小企業ではDX化がなかなか進んでいないという現状があります。
今回は、中小企業がDXを成功させた事例や、DX化のコツなどをご紹介いたします。

DXとは?

DXとは、経済産業省「デジタルガバナンス・コード」では、『企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること』と定義としています。

では、DXとはIT化、デジタル化とはどのような違いがあるのでしょうか。

DX化とIT化、デジタル化の違い

デジタル化とは、アナログのデータをデジタルに変換することです。例えば、紙で請求書を貰っていた場合、それをPDFなどで貰うようにする、契約手続きを電子契約に移行するなどが挙げられます。

デジタル化は資料の保存や手間を削減できるというメリットがあります。2024年には電子帳簿保存法が改正されるため、企業は対応を求められています。

IT化とは、情報活用技術(IT)を使用して業務やサービスを変えることです。例えば、デジタル化をしたデータをCRMで管理して顧客獲得に活かす、RPAを活用して業務を自動化させるなどが挙げられます。

デジタル化はデータをデジタルに変換するのみで、デジタル化したデータを検索できるようにする、自動化させるなどの活用をして初めてIT化といえるのです。

さらに、DX化はIT化をした上で新しい価値を創造することが求められています。

このことから、デジタル化はIT化の手段、IT化はDXの手段であるといえるでしょう。

中小企業でもDX化は必要

「少人数だし、まだ紙管理で大丈夫」「デジタルのことはわからないし、DXは不要」と考えている中小企業の方も多いのではないでしょうか。

中小企業基盤整備機構が2022年に行った調査『中小企業のDX推進に関する調査』によると、中小企業でDXの推進や着手をしている企業は7.9%に留まっています。

一方で、大企業は82.9%がDXに取り組んでいるという結果となっていて、大企業と中小企業の差が激しくなっています。

今後、流動性の高い時代の中で生き残って行くためには、中小企業でもDX化は必要です。

デジタル化の時流にのらない場合、コンプライアンスの面のリスクがありますし、電子帳簿保存法が完全義務化される2024年までには、まずはデジタル化をすすめることが求められるでしょう。

また、人材不足も深刻な課題です。今後限られた人材でいかに生産性を上げられるかが求められますので、DX化が進んでいないと、労働力や生産性の低下が避けられません。

そのため、中小企業こそ、DX化は喫緊の課題なのです。

中小企業のDXについては、以下の記事でも詳しく解説しています。

中小企業のDX推進の現状|課題とその解決方法・成功させるコツについて|RPAコラム

中小企業のDX成功事例

では、中小企業でのDXはどのような効果があるのでしょうか。

ここでは、弊社の提供しているRPA「アシロボ」を活用した、中小企業のDX成功事例をご紹介いたします。

文明堂東京

「3時のおやつは文明堂」のCMでおなじみの老舗製菓メーカーである株式会社文明堂東京様。(以下、文明堂)

2019年10月にRPA「アシロボ」を導入し、業務の自動化を進めました。プログラミング知識やIT技術のない一般職の社員が、知識ゼロからアシロボの操作説明会などを受けてシナリオ作成を行い、現在では80本のシナリオが稼働しています。

また、RPAの導入で在宅勤務を推奨できるようになり、従業員の働き方改革にもつながりました。

文明堂様の詳しい事例は以下のページをご確認ください。

約80シナリオ稼働!RPAをフル活用する鍵は、社内の雰囲気作り/文明堂東京様

JR東海ホテルズ

JR東海ホテルズ様は、JR東海グループの一因として、東海地方を中心にホテル事業を展開している会社です。

コロナ禍での業務効率化と働き方改革の推進をするため、2022年4月にアシロボを導入していただきました。

RPAを導入することで、業務時間の短縮やミスの減少、業務品質の向上につながりました。また、シナリオ作成の際に業務フローの見直しや改善にも役立っています。

JR東海ホテルズ様の詳しい事例は以下のページをご確認ください。

面倒なことはアシロボで解決!諦めずにやってみることが大事/ジェイアール東海ホテルズ様|導入企業インタビュー

アップル流通

3PL企業としてBtoB・BtoC物流をトータルサポートするアップル流通株式会社様。

2019年3月にアシロボを導入していただきました。1作業を自動化するだけで、月75時間以上の削減ができました。

さらなるコスト削減に向け、全社レベルでRPA推進を進めていて、プログラミング知識のない社員にもRPAを触ってもらい、成功体験を積ませているようです。

アップル流通様の詳しい事例は以下のページをご確認ください。

1作業で月75時間削減 もうアシロボのない世界には戻れません。/アップル流通様

株式会社ショーケース

株式会社ショーケース様は、飲食店や小売店などにデジタルサイネージやタブレットなどのIT機器を提供している会社です。

毎朝90分かかる業務を自動化させるため、2022年10月にアシロボを導入して頂きました。

アシロボは、主に営業部門で利用しており、顧客情報や契約情報の入力や管理、見積書や請求書の作成と送付、売上や利益の集計などの業務を自動化させました。

導入効果としては、業務時間の短縮やミスの減少、業務品質の向上などがありました。

株式会社ショーケース様の詳しい事例は以下のページをご確認ください。

毎朝の90分業務をアシロボ化、早朝出勤が不要に!/ショーケース様

メディカルインフォマティクス株式会社

医療機関や製薬会社などに医療情報システムやデータ分析サービスを提供しているメディカルインフォマティクス様。

業務の効率化と品質向上のために、2022年12月にアシロボを導入していただきました。

アシロボは主に開発部門で活用しており、プログラムのテストやデバッグ、データの下降や集計、レポート作成などの業務を自動化しています。

アシロボを導入したことによって、実際に以前2時間かかっていたデータ抽出が20分でできるようになり、業務時間の短縮、ミスの減少、業務品質の向上につながりました。

メディカルインフォマティクス株式会社様の詳しい事例は以下のページをご確認ください。

アシロボは業務を見直すための相棒!自分自身と向き合うツール/メディカルインフォマティクス様

株式会社建設ドットウェブ

石川県に本社を置く、建設業向け原価管理ソフトウェアの専門メーカーを提供している株式会社建設ドットウェブ様。

受注管理の効率化を向上させるため、2021年10月にアシロボを導入していただきました。

アシロボは主に事務で活用しており、受注管理の入力作業を自動化しています。

アシロボを導入したことにより、受注処理だけで約30時間の削減ができたため、削れた時間で、ほかの業務に時間を費やすことができました。また、手作業で行っていたときの最大の課題である「受注ミス」が最小限になったことも、アシロボを導入したメリットです。

株式会社建設ドットウェブ様の詳しい事例は以下のページをご確認ください。

アシロボで業務フローを見直し!月125時間の削減に成功/建設ドットウェブ様|導入企業インタビュー

株式会社オンセック

送風機等の製造や各種インフラ、電機機器メンテナンス、設計開発などエンジニアリングソリューションビジネスを提供しているリーディングカンパニー株式会社オンセック様。

新型コロナウイルス感染症の流行による完全テレワーク化を実現させるために、2019年5月に導入していただきました。

アシロボは主に完全テレワーク化に向けた書類処理で活用しており、紙ベースの書類を電子化させる中継作業を自動化させています。

アシロボを導入したことにより、在宅でもお客様から来たFAX内容を確認できたり、FAXでお客様へ贈りたい書類を送ったりできるようになりました。また、手作業による誤入力のミスがなくなったことで、事務員の業務負担が軽減されたそうです。

株式会社オンセック様の詳しい事例は以下のページをご確認ください。

DX化とRPA、経営者としての視点/オンセック様②|導入企業インタビュー

アシロボで完全テレワークを実現/オンセック様①|導入企業インタビュー

北王流通株式会社

首都圏で食品物流を展開されている北王流通株式会社様。

「生産性の見える化プロジェクト」の実現化のために、2020年2月に導入していただきました。

アシロボは主に、情報システム室で活動されており、全ドライバーの生産性や労働時間の集計・一斉配信を自動化させています。

アシロボを導入したことにより、ドライバーのモチベーションをアップさせるだけではなく、19時以降の残業を減らすことができました。

北王流通株式会社様の詳しい事例は以下のページをご確認ください。

アシロボRPAで生産性の見える化に成功/北王流通様|導入企業インタビュー

株式会社 デジタル・クリエイティブ・ネット

撮影スタジオ運営からバックオフィスの自動化支援まで、多岐に渡る事業を展開されている株式会社 デジタル・クリエイティブ・ネット様。

シナリオ作成の充実化を実現させるために、2019年1月から導入していただきました。

主にバックオフィスでの作業を自動化させており、月30本前後のシナリオを作成し、現在も週1~2本のシナリオが増えています。

アシロボを導入したことにより業務に空きができ、新規の仕事を取ったりクリエイティブ業務を増やしたりすることができました。

株式会社 デジタル・クリエイティブ・ネット様の詳しい事例は以下のページをご確認ください。

アシロボは、無くてはならない片腕!/デジタル・クリエイティブ・ネット様|導入企業インタビュー

株式会社ベニヤ

スタイリッシュで快適な生活を提案するオンラインショップ「plywood(プライウッド)」を展開されている株式会社ベニヤ様。

当初は興味がなかったのですが、体験版を試したところ、驚くほど簡単に業務が自動化できたため、2022年9月に導入を決めました。

オンラインショップ運営でどうしても発生する休日・深夜作業をアシロボで自動化させることによって、時間外労働を軽減することができ、いまや無くてはならない存在となっています。空いた時間では社員が他のコア業務に注力できるため、生産性の向上にもつながりました。

株式会社ベニヤ様の詳しい事例は以下のページをご確認ください。

導入提案の答えはNO/ベニヤ様|導入企業インタビュー|中小企業向けRPA「アシロボ」

中小企業のDXを成功させるコツ

ここまで、中小企業のDXの事例をご紹介いたしました。

ですが、「DXを進めたいけど何から手をつけたらいいかわからない」「一度試してみたけど誰もやらなくなってしまった」などの失敗例もあり、DX推進がストップしてしまっている企業もあるのではないでしょうか。

では、DX推進を成功させるにはどのようなポイントがあるのでしょうか。以下で詳しく解説いたします。

経営層が積極的に進める

DXは、ビジネスモデルの変革を目指すものですので、経営層が積極的になることが大切です。

まずは経営層がDXの必要性や投資判断を行い、社内に浸透させていく必要があるでしょう。DX推進は従業員だけでなく経営層が積極的に行うと上手くいきやすいです。

DX専任の担当者をつける

DXを推進させるには、従業員のDXへの理解も必要です。DX専任の部署を作ったり、兼任させたりして、担当者をつけてDX人材に育てることが必要になるでしょう。

DX専任の担当者は、社内にDXの必要性を伝え、どのようなことから取り組んでいくかを経営層と一緒に考える必要があります。

社内の現状を理解している人材であれば、自動化したい業務や浸透もしやすいでしょう。ですが、兼任する場合には既存業務を調節する必要があるので注意しましょう。

改善点を明確にする

DXを推進させるためには、現在の状況を確認し、改善点を明確にしておく必要もあります。

例えば、残業の削減や業務フローの無駄など、どの点がボトルネックとなっているかを明確にすれば、導入するツールの選定にも役立ちます。

ですが、いきなりゴールを目指すとツール導入が遅くなってしまったり、失敗してしまう可能性があります。まずは取り組みやすい「紙媒体を無くす」「繰り返し作業を自動化させる」などから着手し、小さな成功を積み重ねていきましょう。

また、経済産業省が作成しているDX推進指標も改善点を明確にする時に有用です。

参考:DX推進指標のご案内 | 社会・産業のデジタル変革 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

目的を開示して予算を確保する

改善点を基に、目的を明確にして、予算を確保しましょう。

あれもこれもとツール導入を決めてしまうと、予算が無くなってしまったり、導入のための業務が多くなってしまいコア業務が疎かになってしまう事態になりかねません。

目的にあわせて導入ツールを決定し、予算を確保すると良いでしょう。

補助金を活用する

DXに向けた投資は「DX投資促進税制」で節税が可能です。また、IT導入補助金やモノづくり補助金、小規模事業者持続化補助金など、さまざまな補助金がありますので、活用することでツール導入のコストを抑えることができるでしょう。

補助金の活用はベンダーに相談すると分かりやすいでしょう。

中小企業のDX化はアシロボにお任せください

中小企業のDXは、デジタル化、IT化を経て行っていくものです。DXの始めの一歩として、RPAの導入がおすすめです。

RPAとDXの関係性は、以下の記事で詳しく解説しています。

RPAとDXの違いとは?DX推進のためのRPA導入ポイント

弊社アシロボでは、中小企業向けの操作がしやすいRPAを提供しています。デジタルやITの知識がない方でも、7時間で実践レベルになることができ、これは業界最短クラスの習得時間です。

人手不足・業務に追われてDXに着手できないという中小企業の方でも、導入しやすいでしょう。

また、価格も月5万円からとリーズナブルで、1契約でパソコン2台分を自動化できますので、時給34円のスタッフを2名雇うイメージで導入が可能です。

中小企業なら1契約で充分な業務効率化を目指せますので、DXに踏み切れていない、何から始めればわからないという方は、ぜひ一度アシロボの導入前相談会にご参加ください。

まとめ

この記事では、中小企業のDXについてや、事例を紹介いたしました。中小企業は大企業に比べ人的リソースが確保しにくい状況にあります。

そのため、無駄なコストをおさえてDXを推進させる必要があるでしょう。今回の成功事例やDX推進のコツを参考に、検討していきましょう。

DX推進の始めの一歩として、RPA導入をお考えなら、ぜひアシロボにご相談ください。中小企業で多数の実績があるRPAですので、事例の提供やシナリオ作成もサポートいたします。

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